次の動きを悟らせない動作

前回の続きです。「ディフェンスの状態を感じ取ること」の他に相対的なスピードを生み出すために重要になってくる「最小限の動作」だと思います。最小限の動作っていうのは予備動作が少なく、なおかつ体の動き自体も大きくない動作のこと。コンパクトでまとまった動作のこと。

動きが大きいと実際に動く前に相手に次の動きがばれる。動きがばれると相手に同調されるので「相対的な速さ」は遅くなります。動きが小さいと実際に動き出すまで相手に動きがばれません。こちらが動いてから相手が動くことになるのでズレが生じます。それは相対的な速さが速くなるということ。最近よく言う「ズレをつくる」っていうのは相手との相対的な速さを速くするってことです。そのために動作は小さくコンパクトであるほうが都合が良いです。

パスの動作がわかりやすいかもしれません。大きい動作でパスをするのと、体をほとんど動かさずにパスをするのとではディフェンスの反応が全然違います。「パスがいつとんでくるかわからない」という動作でパスができれば、そのパス一本でズレを作ることもできますが、「パスする前からパスすることがわかっている」という動作でのパスではまったくズレはつくれません。そういうのは反応されまくりで相対的に速くプレーができないわけです。

体が力むと動作が大きくなります。筋肉が必要以上に緊張することで、手の動き、足の動きが遠回りになってしまうんです。パスの動作を考えても、力まない動作なら体を大きく動かすこと無くパスできますが、力んだ動作でのパスは動きが大きくなりディフェンスに反応されやすくなります。

まっすぐドライブできない(ディフェンスの横を遠回りしてしまう)のも体が力んでいるからです。力まずにスッと入っていくイメージで動けば遠回りせずにまっすぐいけますが、速く動こう、強くけろうと意識するあまりまっすぐ行っているつもりでも遠回りしているということになっているわけです。

走る動作なんかにも同じことが言えます。見た目で大きく動いている印象を受ける走り方は、実はそんなに速くないことが多い。頑張っている感が強い動作よりも、手を抜いている感が強い動作のほうが速いことがあるので注意したいところです。

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